2008年01月06日

東京市場波乱の幕開け

おとそ気分を吹き飛ばす荒れ模様の展開となった4日の東京市場。ジェットコースターのように乱高下した相場は、市場関係者に世界経済の抱えるリスクの大きさを浮き彫りにした。経済のグローバル化と世界的なカネ余り現象で、国境も市場も軽々と越える投機マネーが、株や為替の金融市場にとどまらず、原油、金、穀物などの商品市場をも揺さぶる。大波のような市場のうねりにどう向き合うか。世界経済に重い課題が年初から突きつけられた格好だ。
「10数年前はわれわれの仕事などほとんど見向きもされなかった。世界が様変わりしたようだ」
大手総合商社の幹部は、世界経済の激変ぶりを、日々肌に感じる。彼が担当するのは高騰の続く貴金属や農産物など、コモディティ(商品取引)と呼ばれる市場。
中国やロシアなど新興国が牽引(けんいん)車となり、世界経済全体で高成長がここ数年続き、世界的なカネ余りが進行した。「ドルや株にしがみつけば、逆にリスクも集中する」(エコノミスト)との状況下で、サブプライム問題が導火線となり、世界規模で株安・ドル離れが拡大した。逃げ足の速い投機マネーは、原油や貴金属、穀物などの現物、商品市場に向かった。
世界を駆け巡る投機マネーを主導するのが、存在感を増すヘッジファンドや年金資産、政府系ファンドと呼ばれる資金運用集団だ。政府系ファンドでも増大するオイルマネーを背景にした中東産油国が目立つ。
しかし、縦横無尽にマネーが飛び交う陰で、リスクという副産物も確実に膨らんできた。新光証券の瀬川剛エクイティストラテジストは「市場で今最も恐れられているのは、サブプライム問題など懸念要因が重なり、市場への悪影響が増幅されること」と指摘する。
具体的には、インフレ(物価上昇)と景気後退が同時に進む「スタグフレーション」の到来だ。1980年代に米国を苦しめたタチの悪い経済の病。企業業績が落ち込めば、賃金や雇用も悪化し、個人消費も縮む。
日本でも景況感が悪化し、生活者に身近な物価もじりじりと上昇。年明け以降、電気・ガス料金や一部の航空運賃、食料品の値上げを表明する企業が相次ぐが、政府は危機意識に欠け、「対応が後手」(瀬川氏)。円高と原材料価格の高騰で輸出企業中心に産業界も打撃を被り、「消費者に価格を転嫁できない中小企業の倒産が目立つ」(東京商工リサーチ)。建築基準法改正に伴う需要の落ち込みは深刻だ。
急騰する商品相場も、経済の実態からかけ離れれれば、「いずれ破裂する」(エコノミスト)。市場のグローバル化に伴う野放図な投機マネーの監視を怠れば、世界は実体経済を壊す力と対峙せざるをえない。



ラベル:波乱
posted by ホッシー at 01:23| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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